先週の三連休に旅打ちに行ってきたので、遅くなったが遠征記を書いておこう。
今回の行き先は福山と姫路である。
姫路はもともと開催が極端に少なく昨年は開催が無かった。しかも、今秋から園田がナイターを始めるとますます兵庫県競馬は園田が中心のスケジュールとなり、一説には姫路の開催は今回が最後ではという噂もある。姫路といえば観光地としても有名であり、旅打ちには適している競馬場なのだが、行こうと思った時には開催しておらずなかなかタイミングが合わずに行けずにいた。今回は三連休の最終日に開催という事でようやくと遠征する機会ができた。めったに開催が行われない競馬場なのでこの機会に行って見る事とした。
更に、行った事の無い競馬場の一つである福山競馬場までついでに足を伸ばしてみる事とした。ちょうど前日に開催が行われていたので。これで国内の未踏破の競馬場は門別、水沢、金沢、園田、佐賀だけとなる。一気に2つ踏破できるのは嬉しい。
7/14(土)
この日は移動日。旅打ちの目的地は福山であるが、新横浜からの鉄道料金が福山と尾道で変わらないため尾道までの往復切符を買った。というわけで福山で新幹線を降りて尾道まで向かう事とした。
尾道に着いた時には昼飯時を過ぎていた。尾道といえば尾道ラーメン。というわけで駅前で見つけたラーメン屋「尾道ベッチャーらーめん」へ。魚介出汁の利いたスープのラーメンは旨かったが、店内は冷房がそれほど効いておらず暑かった。
しばらく駅前で尾道水道を挟んで向島が見える海沿いの場所で佇む。この日はマリンフェスタというイベントが行われているせいか、万国旗を付けた遊覧船が何艘も走っていた。それにしても蒸し暑い日だった。気温も高かったが、海の近くに居たせいか湿度もかなり高かった。
ここで競馬の結果を確認してたら事前に買っておいたこの日の馬券の収支はプラス確定らしい。函館7Rと中京7Rで人気薄の馬で単複勝負してたら的中してた。ただし、函館2歳Sは本命ロゴタイプがクビ+クビ+ハナ差の4着という惜しい結果。よく頑張ったが馬券になってくれないとな。
その後、地元の観光パンフレットにあった「古寺めぐり」という道を歩いてみた。途中に何ヶ所か近隣の住民以外あまり立ち入らない様な民家の裏道みたいな狭い道があった。順路を示す道標が無かったらそこが地元の観光協会が推奨する散策ルートだとは思わなかったぞ。古い街並みがそのまま残っている場所なので車も通れないくらいの狭い道。だからこそ古い寺が昔のままの姿で建っているのかも知れないが。
その後福山へと向かう。福山駅を降りると目の前に福山城の外壁である石垣が見えた。城のすぐ近くに駅があるのか。よくそんな場所に鉄道を通せたものだ。広島も確かそうだが、山陽本線は開業以前から栄えてる街中を通せるぐらい地元の理解を得られたって事なのだろうか?明治期にできた鉄道はそれ以前から栄えている市街地を避けるようにして走っているのが普通だと思っていたが、この辺はどうも違うらしい。
夕食は広島つけ麺本舗ばくだん屋にて。初めての店だがつけダレの辛さを聞かれたので思い切って5倍を注文。「初めての方はとりあえず2倍から」と書いてあったが、店のメニューには20倍まで載っていた。5倍ぐらいならまあ食べられるかなと思って頼んだが、私のような辛いもの好きなら平気で食べられる辛さだった。次に行く事があればもっと辛くしてみよう。辛さを増やしても値段は変わらないし。
この日泊まったのはその店と同じビルにあるネットカフェ。この日の行動予定や行き先は直前まで決めていなかった事もあり、ホテルの予約もしていなかった。ちなみに、先ほどのつけ麺屋に行ったのは、泊まろうと思っていたネットカフェと同じビルにあったから。
7/15(日)
何故か3時ぐらいに目が覚めてしまい、その後二度寝。函館記念の予想を書き、中央競馬の馬券をPATで買ってネットカフェを出る。
駅前のドトールで朝食&携帯充電後、福山城を散策。博物館になっている天守閣の中にも入ってみた。最上階の展望台からは海が見えると思ったのだが、どこにも見えない。福山城の場所は思ったより内陸だったし、天守は5階建てであるもののそれほど高い場所に立地しているわけではないのか。
福山駅に戻り競馬場に行くバス乗り場を探していたら、それらしき雰囲気のオヤジが何人もいた。しかし、新聞を持ってる人がいないのでちょっと不安だった。でもそこで待ってたら競馬場行きのバスがその場所にやってきたので無事バスで福山競馬場に向かう。実は福山競馬場は初踏破だ。
この日もかなり蒸し暑い。去年の今頃は函館に居ても暑かったんだから福山に居たら暑いわけだ。しかし、場内にある自販機のドリンクの3分の1がホットだった。クソ暑いのにホットドリンクの需要はそんなにあるのだろうか?
この日福山競馬場で合流した人たちの中にヨシカワ君という人がいるのだが、Twitterのタイムラインを覗いてみると新潟競馬場でヨシカワクンという馬が夜中に馬房から脱走して出走取消になったという事が話題になっていた。実はそのヨシカワクンというのは牝馬の様だ。もうショコット女の子らしい名前を付ければ良かったのに*1。と思ったら森田健作主演のドラマの登場人物である女性の名前が由来らしい。本家「ヨシカワクン」早瀬久美も応援という記事も出ていたし。
暑いからパドックの近くにある屋内休憩所で涼む。パドックもそこからガラス越しに見える。
福山2Rで馬単が的中した。ただし、当てに行っただけであり大して付かない。結局それがこの日の唯一の的中だった。福山だけではなくネットで買っておいた中央競馬も含めても。
ところで、福山競馬場のダートは他の競馬場と比べてやけに黄色い様に見える。見た目はアメリカのダートの様だ。あくまで見た目がそうなだけであって質的にアメリカに近いかどうかは分からない。先行した馬が残る事が多かったが、それはダートの質のせいではなく直線が短いからかも知れないし。
この日はシルククルセイダーの出資者つながりで知り合ったいれぶんさんが家族と一緒に来ていたのでお会いしたのだが、途中で帰るとの事で特観席の券を譲ってもらった。ガラス張りで冷房が効いていて涼しい。こんな暑い日には非常にありがたい。
メインレースの前に名物ホルモン焼きそばを食べた。その食堂でiPadを使っていたら店員に話しかけられ、馬柱を表示してるの見せて「競馬新聞を何十回か買うと思えば元取れますよ」と言ったら、ビールを飲んでいた地元のオヤジに「買うのはいいけど通信費がかかるだろう」とツッコミを受けた。
この日は朝からずっと6〜7頭のレースばかりだったが、最終レースは10頭のフルゲート。しかし私の買っている馬のうちの1頭が競走除外。今日2回目の払い戻しだ(^^;。嬉しくないけど。そして、除外による買い戻し対象とならなかった買い目も的中せず…。
最終レース後のイベントとしてMr.ピンクこと内田利雄騎手のライブが行われていた。ライブの会場で見ていたら、先ほど食堂で話しかけてきたオヤジがやってきて野次を飛ばす等やけにノリノリだった。内田騎手やバンドのメンバーだけではなく他の観客にも野次を飛ばしたり煽ったりしていた。地元の名物人間なのかな?
ライブを見ていたら送迎バスがなくなっていたので福山駅まで30分以上かけて歩いて帰る。その後新幹線で翌日の遠征先である姫路へと移動。
7/15(日)
ホテルを出てまず姫路城へと向かう。史跡めぐりが好きな私にとって姫路といえば姫路城である。城の方角に歩いて行くと公園となっている城跡に辿り着く前に、一般道が走っている場所にも石垣が残してあった。実際に城として使われていた時代にはかなり大きな城だったんだろうな。日本を代表する城だけに、外側の方のすでに城跡ではなくなっている様な場所にも石垣を残してあるんだろうな。他の城下町でも石垣の一部を残してある事はあるが、ずらっと並んでいるというのはそうそうあるわけではない。
そして姫路城に入る。残念ながら大天守は補修工事中だった。別途料金を払えば大天守の工事の様子を見学できるらしいが、天守の下麓まで行ったものの、中に入らずそのまま下った。
駅へと戻り、喫茶店で姫路競馬場の場所やバス等をネットで確認。歩いて行くなら姫路城からの方が近い事が判明。というかそれくらい最初に調べろよ。それらしき場所に歩いて行くと競馬場行きのバス乗り場は姫路城の帰りに通って来た場所だった。駅に向かっている時には気づかなかったな。
というわけでバスに乗って姫路競馬場に到着。場内モニターがブラウン管ではなく液晶なのが違和感があるぐらい昭和な雰囲気の競馬場だな。普段はJRAの場外売り場として使われているためか、JRAのポスターが結構目に付いた。パドックには手書きで書かれた馬名表示板。こういうのは久々に見た気がする。
雰囲気は昭和の雰囲気を醸し出しているノスタルジックな競馬場なのだが、残念なのはジャンクフードが全く充実していないところ。スタンドにはいかにも競馬場のジャンクフードといったものを売っている店は全く無く、売店すらほとんど見当たらない。スタンドから少し離れた入り口近くの建物には食堂があるのだが、やはり競馬場といえば歩きながら食べられるジャンクフードだよな。
レースの方は全然当たらず。8Rで父スズカマンボ、母スタートマーチというグランド牧場ゆかりの血統のパレードマーチから流したが、出遅れて終了した。9R(メインレース)でもグランド牧場産のアデスガタを本命にして勝負。パドックでよく見えたので。グランド牧場産で現在の馬主がホースケアでスマートボーイ産駒というトウホクビジンを思い出させる馬だ。
ちなみにこの日盛岡で行われた交流重賞マーキュリーカップの私の本命はトウホクビジンである。しかし、アデスガタは後方ままの8着。ちなみにマーキュリーカップでの私の本命トウホクビジンはビリだった。五十嵐冬樹が騎乗するとは何かあるに違いないと思ったのだが何も無かった。単に主戦騎手のスケジュールが空いてなかっただけなのか。
最終レースは手堅く勝負したが向正面で果敢に上がってきて3角で先頭に立ったミラノボヴィッチに阻まれて馬複2着3着。ノーホーラが確定した。
この時期の地方競馬は最終レースが18時過ぎの事が多いのだが、姫路の最終レースは16:25発走だった。てっきり姫路も18時過ぎに最終レースが終わると思って19:44姫路発の新幹線を予約していたため、時間にかなり余裕がある。そこで競馬場で合流した人たちと姫路駅前の飲み屋で飲んだ。最初は結構な人数が居たのだが関東等遠方から遠征してきた人たちは次々と帰ってしまい、最後には私プラス関西人2人となった。
遅い時間の新幹線で新横浜まで乗る。新横浜でちょうど横浜アリーナのイベントの終了時刻と重なってしまったためメチャクチャ混んでいた。こういうタイミングの悪さだったら事前にちゃんと最終レースの時刻を調べて新幹線の予約をした方が良かったかな。まあ、間違えて予約してメインや最終の前に競馬場を去らなきゃいけないよりはずっとマシなのであるが。
さて、姫路というか兵庫県競馬といえば元出資馬のシルククルセイダーが所属するところである。クルセイダーがこの日に出走してくれば非常に嬉しかったのだが、残念ながらこの日の出走ではなかった。そのシルククルセイダーであるが7/18のメインレース「神姫バス杯A2 3歳以上特別」で見事に勝利を飾った。本当はその日に行きたかったな。地方移籍後は再募集に応募しておらずすでに私の出資馬ではないのだが、それでも地方で活躍してくれるのは嬉しい。9歳になってもまだまだやれるとは、中央で引退が決まった時には思わなかった。今後も姫路や園田でますますの活躍を期待しよう。昨年の様に日本テレビ盃に出走してきてくれないかな。
*1:ヨシカワクンの母はショコットなので無理やり掛けてみた