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日々の雑記帳

野生の馬が暮らす無人島

 先日2023年馬事文化大賞が発表され、「エピタフ  幻の島、ユルリの光跡」という本が受賞作品だった。

 ユルリ島という野生の馬が暮らす無人島(元有人島)を文章と写真で紹介している本である。

 このユルリ島のことを聞いて、思い出すことがあった。2015年の馬事文化大賞を受賞した「颶風の王」の舞台の一つとして登場する「花島」である。

 こちらはフィクションなのだが、調べてみたところ、どうやら花島のモデルとなったのがユルリ島のようである。颶風の王は過去に読んだことがあり、幕末から平成まで親子数代に渡る時間軸という意味ではスケールの大きな物語で面白い作品だった。その中で平成時代の舞台となっている花島のモデルとなった実在の島を紹介したノンフィクション(?)が8年後に馬事文化大賞を受賞したとは感慨深い。

 その颶風の王の作者である河崎秋子さんが直木賞を受賞したそうである。直木賞受賞作は「ともぐい」という作品で、こちらは馬ではなく熊がテーマの作品のようだ。颶風の王も直木賞をあげてもいいぐらいの素晴らしい作品だと思うが、こちらの受賞作もぜひ読んでみたい。