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日々の雑記帳

ばんえい五重勝

 本日より、ばんえい競馬で5つのレースの勝ち馬を当てる馬券(?)五重勝がスタートした。

 日本の競馬では三重勝などが発売されていないのに、いきなり五重勝の発売である。競輪でも(詳しくはわからないが)通常の車券の他にチャリロトという似た様なものが売られているので、それに類するものとしての発売なのだろう。

 今回発売された五重勝OddsParkLotoは、ばんえい競馬のその日の開催の後半5レースの勝ち馬を全て的中させると払い戻しを受けられるしくみである。キャリーオーバー制を導入しており、的中者がいない場合は特払いは行なわれずにプールされ、翌日のレースに持込される。最大で2億円までの払い戻しがあるそうだ。

 控除率は通常の馬券と同じ25%程度である。ただし、実際は馬券の払い戻しの計算式は複雑で高配当になるほど総払い戻し額が少なくなるので、ほぼ毎回高配当となる五重勝では27%前後になるものと思われる。例えば導入初日の今日(1/9)の場合26.2%ほどが控除されて、残りの74.8%が配当に充てられている。ちなみに今日の的中は1点だけだ。そして約220万円ほど的中者に支払われている。ナンバーズやtoto控除率が異常に高い(50%近かったと思う)ということを考えると、ナンバーズやtotoを買うよりだったら、ばんえい五重勝をやった方が期待値が相当高くていいだろう。

 ただし、このOddParkLotoでは、自分の好きな買い目を買うことができないというところが欠点である。たとえばJリーグのファンがtotoを購入する場合、自分が応援しているチームの勝利には絶対に賭けると思うが、OddsParkLotoの場合はその日に自分の応援している馬が出走していても、その馬を選んで賭けるということはできないのだ。それに「勝ち馬を検討して予想する」という競馬の最大の楽しみも、そこにはない。完全にランダムで買い目が決まってしまう、ただのギャンブルである*1。完全ランダムなのでオッズの揺らぎというものも存在しない。それが良いか悪いかは別にして、オッズの揺らぎと馬の能力、展開の綾その他もろもろを吟味して買い目を決めるというのが競馬(というか馬券)の最大の魅力なのだと思うのだが。

 まあ、それでも宝くじ(ナンバーズを含む)を買ったり、サッカーファンでない人や特定のチームのファンではない人がtotoを買ったりするよりは、回収率が高くていいだろう。ただし、キャリーオーバーが発生するまで待とうかと思っていたのだが、完全ランダムだと来そうにない馬同士で決まった場合でも的中者がいる可能性が高く、ある程度以上の売上があればキャリーオーバーはまず発生しなさそうだ。

 ばんえい五重勝OddsParkLotoは、帯広競馬場に行けば買えるわけではなく、ネットでしか売っていないそうだ。しかも、そのネット投票はOddsParkでしか扱っていない。ばんえい競馬の馬券を売るサービスとしては他に楽天競馬があるが、楽天競馬では現時点では売られていない模様。現時点では試験発売的にOddsParkのみで購入可能だが、それがうまく行けば窓口や楽天競馬でも発売される様になるのだろう。システムの構築に投資が必要なので、あくまで「うまくいった場合」だけだろうけど。私は楽天競馬には加入しているが、OddsParkには入っていないんだよな。さっそく入会してみなきゃ。



*1:別に競馬はギャンブルではないというつもりはないが、「単なる」ギャンブルではない筈である