毎日がエブリデイ!

日々の雑記帳

iPad3のガラスのひび割れを自力で修理してみた

 先日、iPadをカバーの上からであるが踏んづけてしまい、ガラスにヒビが入ってしまった。

 タッチパネルも液晶も無事だし保護シールを貼ってあり割れたガラスが飛び散ることもないので、そのままでも使えなくはないが、Apple公認の修理屋に持って行った。購入後一年間の保証期間内だが、ガラスの割れは保証が効かずに料金が発生するそうだ。「以前iPhoneのガラスどころか液晶まで壊れた時には保証期間内なので無償交換してくれたんですけどね。」と言うと、それはAppleではなくソフトバンク独自の保証なのではと言われた。言われてみればそうだったかも知れない。よく覚えてないが。

 Apple公認修理店での修理(原則として代替機との交換)料金を聞くと30000円弱。私のiPad3は最も安い16GBのWi-Fi専用タイプなのでこれは高い。あとちょっと出せば最新機種を買えるぐらいだ。そんなお金を出すよりならRetinaを買った方が良い。そのまま使い続けるか非正規の修理屋をあたることにした。

 修理屋をネットで探していたら、自分で修理するためのDYIキットを発見。

iPad4,iPad3 (共用)ガラス割れ修理DIYキット黒

 非公認の修理屋でも15000円以上するのが相場なので、これは安い。しかも、明大前にある非公認の修理屋さんが販売している製品なので、もし自力修理を諦めた場合その店に持って行って「プロ」に修理をしてもらうこともできそうだ(もちろん追加料金がかかるが)。

 そこで、そのキットを取り寄せて自分で修理をしてみた。結論から言うと、結構大変だった。

 ちなみに、壊れたiPadはこんな感じ。

 修理DIYキットはこんな感じだ。交換用(おそらく非純正)ガラス+タッチパネルと工具のセット。あと簡単なマニュアル。

 まず、ガラス&タッチパネルを剥がすのに一苦労した。

 ガラスパネルを固定している接着剤を溶かすためには熱を加えることが必要。本来はヒートガンを使うところだが、うちにはそんなものはないのでヘアードライヤーで代用。

 その熱加減がよくわからない。あまり加熱させすぎると回路や液晶を壊してしまって故障の原因になるかも知れないし…。

 いくらやっても剥がれそうにないので、諦めて修理キットを持って修理屋でやってもらおうと思ったが、どうにか工具が本体とガラスの隙間に入った。

 そこからは工具でエグればいいので結構さくさくいくのかと思いきや、なかなかうまく剥がれない。ヒビから遠い部分は工具を動かすとサクッと剥がれたのだったが、ヒビの周囲の部分が端っこの接着剤で接着されている部分だけ本体側に取り残されてしまう。そしてガラスは修理前よりさらに粉々に砕ける。ここまで来ると後戻りはできない。



蓋がパカっと開いたところの写真。ここまでくるのにかなり苦労した。更に、端の接着部に取り残されているガラス片と強力接着剤を剥がすのに苦労することとなる。
 どうにかガラスの破片を全て剥がし終え、液晶を一旦ケーブルごと外し、液晶ケーブルの下にあるタッチパネルのケーブルも抜く。そして新しいタッチパネルのケーブルを差し込んだ後、液晶ケーブルを再び差し込み、液晶パネルを元の位置にセットする。この作業は比較的スムーズにできた。

 そして、液晶パネルの四隅をネジで留めるのだが、その前にちゃんと動くか動作確認してみよう。しかし、電源ボタンを押しても電源が入らない。充電器に繋ぐと反応した様な音が鳴るし、PCに繋いでiTunesを立ち上げると中のデータは表示されるのだが。

 苦労して修理したのに、本格的に壊してしまったか…。ドライヤーで暖めた時に熱を加えすぎたのが原因か?そんなことはないと思うけどな。


 失意のまま同じような境遇にあった人のウェブページなりブログなりを見て、傷を舐め合うことでせめてもの慰みにしよう。そう思ってウェブを検索してあちこち見て歩いていたら、こんなページを発見。

画面をたたき割られた「iPad」を「iFixit」の専用修理キットで直してみたレポート

 このページの「ホームボタンとスリープボタンを同時押しして強制リセットをかけたところ無事元通りに画面を表示させることができました。」を見て助かった。

 その通りやったらきちんと画面が映った。よかったよかった。喜び勇んで液晶パネルのネジを締め、タッチパネル付きフロントガラスをDIYキットに付きいてきた強力接着剤でくっつける。軽く重しをしてしばらく寝かせて無事修理完了。一時はどうなることかと思ったが、修理でも無事治って良かった。


 初心者はiPadの修理を自力でやらない方がいいということがよくわかった。丁寧なマニュアル付きと買いてあったのでDIYキットを買ったらマニュアルは不親切だし、ガラスを剥がすのにかなり手こずる、しかもノリの着いたガラスなのであちこちくっついちゃって掃除機だけじゃとれなかった。

 それでも安上がりなので、腕に自身があってチャレンジ精神と根性にあふれている人はやってみよう!というよりまずiPadのガラスを割らないように気を付けよう(笑)。