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日々の雑記帳

津軽の地理情勢

 新年早々堅苦しいことを書くのもアレだが、帰省して感じたことなので帰省しているうちに書くことにする。帰省中ではないと忘れる可能性があるし、そもそも帰省自体1年に1回するかどうかなので。しかもお正月パスを発見してからは新年に帰省することにしているので、どうしても弘前にいるのは新年が多いんだよな。

 東京にいるとあまり感じないが、ここ数年日本のあちこちで平成の大合併という無茶な合併が行われている。津軽地方がらみだと「つがる市」(単なる一マイナー自治体が広域地名を名乗っている上にひらがなという安直地名&地域性を無視して政治力で強引に決めたせいで無茶な飛び地になっている)や「白神市」(青森県ゆかりの地名を知名度があるからという理由で秋田県の自治体が使おうとして顰蹙を買い取りやめになった)が全国的には有名であるが、実際はもっと違和感を感じることがある。

 競馬ファンとしては「つがる市」がWINS津軽(旧テレトラックつがる)所在地とは無関係な場所にあるのが気になるが、弘前人としては(旧)浪岡町が青森市であるということに非常に違和感を感じる。浪岡の住民の間でも青森市との合併は反対の声が強いらしい。私の母校(弘前高校)にも浪岡に住んでいる人が何人も通っていたし、浪岡町は文化圏でいえば青森ではなく弘前である。青森と合併するぐらいなら弘前と合併したほうがいいぐらいである(飛び地問題をどうするかという議論があるが)。青森市は中核都市入りを狙って無理やり領域を広げて合併をしているらしいけど、文化圏や経済圏を無視した合併をしてもかなり違和感があるよな。そもそも浪岡町出身者が自分の故郷を青森だと思っているかどうかが疑問。まあ、他の県の人に説明するときは「青森と弘前の中間にある町」とでも説明しているのかもしれないが、実際はどうなのだろう?

 あと、弘前市が周辺町村との新設合併で新しい弘前市になっていたがこれは成功だったと思う。以前は弘前市の市の花といえば、何故か「りんごの花」だったのだが、新・弘前市ではちゃんと「さくらの花」になっていたし。実家が弘前城の近くにあることにもよるのかも知れないが、弘前の花といえばさくらだし。弘前のキャッチフレーズ「お城とさくらとりんごの街」についても、りんごがもっともピンとこなかった。これについては異論がある人も多いだろうが、旧城下町地区、特に城の側で育った人間にとってはそうである。りんごだと観光客を呼べないしね。合併で周辺の農村部も新市域となったため日本一であるりんごの生産高は更に増えただろうが、このタイミングで市の花をさくらに変えたのは英断だと思う。そういえば上京後一度もさくらの季節には帰省してないな。