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日々の雑記帳

鉄火場の社会学

 とある大学の学生からメールが来た。「府中競馬西門前の内容を「地域社会論」という授業のレポートに引用したいが許可をもらえませんか」という内容のメールである。何でも最近東京競馬場も改装されて綺麗に、かつスタイリッシュになっている気がするが、昔の競馬漫画に出てくるような「鉄火場」的イメージが排除されてきた。その「鉄火馬的イメージ」が排除された空間には違和感を感じる。そんな人が西門前の飲み屋に集まってきているのでは?と思ったのが、西門のページに関心を持った理由らしい。


 大学の先生に提出するだけの一般公開はしないレポートなので、迷わずにOKした。平均年齢の高い西門に、競馬文化の将来を担う若者が興味を持ってくれたのはすばらしい。そして、それでこそ西門のページを作った甲斐があるというものだ。また、アジアの中では割とまともな方であるものの、欧米と比べると著作権に対する意識の低い日本の中で、学生でありながら非公開のレポートに引用するだけなのに著作者である私に断りを入れてきたのは感心できることである。著作権法上は(あまり詳しくないが)私的利用の範疇に入るので無断使用しても著作権侵害には当たらない可能性が高いのに。その学生にはぜひ頑張って欲しいものである。


 それにしても、こういう割と自由なテーマでレポートなり論文を書けるって「文系っていいよな」と思う。文系な中にもそうでないところもあるとは思うが、比較の問題として文系のほうがテーマに融通が利くことが多いと思う。天下の東大出身の雀師井出洋介も卒論のテーマが「麻雀の社会学」だったらしいし。本当は私も文系の大学に行きたかったんだよな。数学さえ得意でなければ(爆)・・・というか高校時代の成績は数学と物理以外はさっぱりだったんだけど。歴史好きのくせに社会科の選択科目は何故か地理だったり。