先日iPadを購入してハードウェア関係のレポートを書いたが、今回はソフトウェア関係の紹介ということで、iPadを競馬新聞の馬柱がわりに使う方法を紹介しよう。なお、東京競馬場や中山競馬場では一般席スタンドエリアでも無料で無線LAN(ispot)が使えるので競馬場では電話代やポケットWi-Fiのバッテリー残量を気にせず使うことができる*1。
まず基本的な使い方はウェブ上で主催者が公開している出馬表をウェブブラウザ(Safari)で閲覧するというものだ。
前何走かの成績や父名母名等競馬新聞の馬柱と同等の情報が1つのページ内で提供されているのは以下の通り。
- 中央競馬ならJRAホームページの出馬表
- 地方競馬ならNARホームページの本日のレース情報から出馬表を選択
- 南関東なら南関東4場公式ページの出馬表から「詳細出馬表」を選ぶ
- その他の地方競馬の各主催者ページでも南関東のようなものがある場合がある
それらのページにアクセスすれば競馬新聞の馬柱風のものがiPad上で閲覧できる。「印刷用出馬表」のリンクをクリックして印刷用のものを見たほうが見やすいだろう。iPadは紙と違ってズームイン/ズームアウト表示*2ができるので、全体を見たいときは1画面に表示する。細かい部分を見たいときはズームインして見るといった使い方ができるので紙の新聞よりも見やすいと思う。
これだけでもそれなりに便利なのだが、pdf形式の新聞があればさらに便利である。中央競馬の場合はJRA-VANデータラボ対応の定番ソフト Target frontierの競馬新聞形式出力機能でpdf新聞を作成できる。私は普段それを使っている。その他有料の場合が多いがあちこちでpdf形式の新聞が提供されているので探して見るといいだろう。
iPadでpdfファイルを見るためには『GoodReader for iPad』を入れておこう。iPhoneでは無料版もあるがiPad版は有料だが115円と安く、定番ソフトをiPadの画面で使えるので安いものだ。Good Readerを入れるとiPadで快適にpdfファイルを読むことができる。FTPやWebDAVでファイルをアップロードできる適当なサーバを借りておいてpdfファイルをアップロードしておけばiPad上でダウンロードしてきて閲覧できるので自分が加入しているプロバイダのものを使用するか無料サービスを探して用意しておこう。用意できない場合はPCとケーブルでつないで直接iTunes経由でファイルを転送もできる。
見るだけならGoodReaderで十分なのだが、紙の競馬新聞を読んで予想したりレースを見たりしていると印とかメモをサインペンで記入したりすることもあるだろう。iPadでもそれをできるようにするために『neu.Annotate』というソフトを入れよう。これでサインペンで紙にメモをとるようにpdfファイルに書き込みができる。12月から無料版も登場したのでぜひ入れておこう。ただし直接ファイルを開いたりサーバからダウンロードしたりというのはできないのでGoodReaderも入れておこう。GoodReaderでファイルを開いて右下あたりにある右向き曲がり矢印のボタンを押して「Open in」から「neu.Annotate」を選べるようにあるのでそこで開けば使うことができる。(他のアプリでも対応しているものがある模様。)
Target frontier で競馬新聞形式でpdfファイルを出力して、new.Annotateに送ってメモを取った結果は以下のような感じだ。サインペンのような感じのメモと蛍光マーカーのようなイメージで印をつけることができる。ちょっと使いにくいがテキストを挿入することもできる(左上にある買い目のメモがそれ)。
その他もっと本格的にTarget frontierを使ってデータ分析したいとか自宅のTargetにメモを取りたいとかいう場合は自宅のPCを立ち上げておいてLogMeInを使用するという方法がある。やり方は他の方のページだがiPhoneでTARGET frontier JVを表示する方法 | 競馬予想コラム『蛸坊主の赤鉛筆』で紹介されているのでそちらを参考にしていただきたい。LogMeInはPCのウェブで使っている分には無料だがiPad版だと3500円とちょっと高い。しかし、それだけの対価を払う価値はある。iPadではできないこともiPad上からやろうとするにはオススメだ。iPadからだとちょっと操作に慣れるまでに時間がかかるかもしれないが、慣れると快適に使えるので試してみよう。