先週の中央競馬はグランド牧場生産馬が大躍進だった。生産が社長個人名義の馬も含めて土日で12頭出走し、そのうち6頭が勝利を挙げた。敗れた馬の中にも人気薄で3着に来た馬もいて、まさに絶好調だった。
特に米国産で名義は伊藤社長の馬でセレクトセールでモハメド殿下に買われたヴィットリオドードの新馬勝ちは衝撃的だった。牧場を代表する牝馬プリエミネンスの仔である。プリエミネンスは日本ではいい種付け相手がいないため相性の良い種付け相手を求めてアメリカで繋養されているのだが、Medaglia d'Oro を種付けして生まれた仔をセレクトセールに上場してモハメド殿下に落札された馬が土曜の新馬戦を勝ったヴィットリオドーロである。
また、マンボダンサーがスーパー未勝利を勝ち上がったのも嬉しい。
以下が先週の中央競馬におけるグランド牧場生産馬の戦績である。
9/24(土)
札幌10R 千歳特別(500万下) オリエンタルジェイ 1着
中山7R 500万下 スリープレシャス 7着
中山10R 九十九里特別(1000万下) ジャングルハヤテ 1着
中山11R ながつきS(1600万下) プレシャスジェムズ 1着
阪神5R 新馬 ヴィットリオドーロ 1着 ※米国産:生産者は社長(Yoshiyuki Ito)名義
阪神8R 500万下 フィールドダンス 3着
阪神12R 500万下 スズカイルマン 5着9/25(日)
札幌3R 3歳未勝利 マンボダンサー 1着 ※馬主もグランド牧場
中山6R 新馬(牝) ハヤブサソング 1着
中山12R 500万下(牝) ホワイトアッシュ 9着
阪神6R 500万下(牝) トップオブザヘヴン 10着 ※馬主もグランド牧場
阪神8R 500万下 スズカセクレターボ 8着
更に、今日大井競馬場で行われた交流重賞・東京盃(JpnII)(ダート1200m)では笠松のラブミーチャンが2着と健闘した。一昨年の全日本2歳優駿を勝ってNAR史上初めて2歳馬にしてNAR年度代表馬に選ばれた馬である。ラブミーチャンは逃げて最後までよく粘っていたが、最後にスーニに交わされて惜しくも2着。GI馬同士のワンツーだ。この組み合わせで馬複万馬券。ラブミーチャンから中央馬に流すだけで万馬券が取れたのなら買っておけば良かったな。前走のクラスターカップでその様な買い方をして、見事に馬複1着3着、2着3着だった気もするが(笑)。
今回はラブミーチャンだけではなく、馬主がグランド牧場のモアザンスマート(ただし生産者は元茂義一氏)が東京盃に出走するということで大井競馬場に観戦に行ってきた。モアザンスマートといえば「出遅れ」。出遅れなければ強い馬だと思うのだが、毎回の様に出遅れる。この中央時代から有名な出遅れ癖は地方でも治らないらしく前走も出遅れた。ただし前走の重賞アフター5スター賞では出遅れたものの3着に来て能力の高さを見せつけた。出遅れなかったら交流重賞でもやれる筈である。そう思ったのだが案の定今回も出遅れ、結果は8着と振るわなかった。そこが南関東のみの重賞と交流重賞の違いなのだろう。出遅れさえしなければ3着はあるだろうと思っていたのだが。グランド牧場が調子がいいのでずっと追いかけているモアザンスマートにももっと頑張って欲しかった。
馬券の方は中央馬はセイクリムズンとドスライスの人気2頭以外は買わず、それらの馬とラブミーチャン、モアザンスマートの三連複ボックスを買って置いた。ラブミーチャンは2着に来たものの勝ったのはスーニで3着がマルカベンチャー。狙っていない中央馬の2頭が馬券に絡み馬券的には完敗だった。先程も書いたようにラブミーチャンから中央馬全てに流すという馬券にしておけば良かったな。