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日々の雑記帳

JASRACから音楽を守る党がホームページ公開

 先日の参議院選挙で「NHKから国民を守る党」が議席を獲得して、しかも政党要件を達成して勢力を伸ばしつつあるということが話題である。
 私がその党の存在を知ったのは3年前の東京都知事選挙に代表(現党首)の立花孝志氏が立候補していて、その政見放送YouTubeで見たのがきっかけである。その時はNHK問題の事しか言ってないのを見て「知事の仕事はNHK問題以外にも多方面にわたるだろ」とか「NHK問題(特に受信料問題)を解決するのは放送法を変える必要があるので地方自治体ではなく国政に出なきゃ無理だろ」と思ったが、今年になって本当に国会に議席を獲得した。
 私もNHKの受信料制度は問題だと思うし(NHKを観てるのに受信料を払っていないタダ乗りの不届き者を除く)国民の大半がどうにかして欲しいと思ってるだろうから、ぜひ頑張って欲しいものである。頑張って欲しいといっても、NHK問題以外に政策がないのだから政権与党にまではなって欲しくはないが、与党を始めとした既存政党にNHKスクランブル放送の実現に向けての揺さぶりをかけて公約を実現して欲しいという意味である。

 前置きが長くなったが、本題に入ろう。
 NHKから国民を守る党の躍進に触発されてか、「JASRACから音楽を守る党」というのが設立予定であり、設立準備委員会のホームページが立ち上がったようだ。NHKとJASRACの共通点と言えば、法律に守られて悪どく資金稼ぎをしている団体だということである。だから、国政で扱って法律を変えていかなければならないというわけだ。JASRACといえば、喫茶店にピアノが置いてあるからという理由だけで(JASRAC管理曲を演奏してるわけではないのに)カネを徴収したり、音楽教室が教育目的で楽曲を使用しているのにカネを請求するという明らかにおかしなことをして庶民からカネを巻き上げようとして、それが裁判でJASRACに有利な判決が出ているということが問題である。

 私もJASRACからは金銭的な被害は受けていないものの、ホームページを閉鎖するという被害を受けている。詳しくは以下の記事を参照していただきたい。

endeavor.hatenablog.jp

 私の場合、ホームページを閉鎖しろと直接言われたわけではなく、面倒を避けるために自主的に閉鎖したのだが、これもJASRAC被害の一つだと思っている。曲は流さず元の歌詞も書かずに替え歌の歌詞を書いているだけなのに。元歌のタイトルは書いているもののタイトルには著作権は発生しない筈である。また、クレームを入れてくるくせに金を払えば権利者に対して承諾を得る作業を代行してくれるわけではなく、承諾は自分で取れと言ってくるし。前述の様な裁判で不当に金の支払いを命じられたということに比べたら軽微な被害だが、被害であることには違いない。

 もちろんJASRACから音楽を守る党には頑張って欲しいが、N国党よりも難しい面も多いと思う。
 まず、JASRACの被害にあった人の人数はNHKの被害者に比べてかなり少ないということである。知名度も低い。私も替え歌ページ事件があったのでその後のJASRAC関係のニュースは注視しているが、一般人だと存在自体を気にしていないもしくは知らないという方も多いだろう。選挙に出てきてもそれほど票が伸びないことが予想される。
 また、JASRAC問題はNHK問題と違って立法よりも司法に問題がある気がする。これは私の主観でそう思っているだけで法律自体が問題を孕んでいるかもしれないし、そもそも裁判所が曲解できるような法律は法律として好ましくないので、国会で議論することが無駄だとは思わないが。

 なにはともあれN国党が国政進出するよりももっと大きな困難を乗り越える必要はあると思うが、納得の行かない裁判の判決が目立つJASRACの体質改善は今の日本に必要なことだと思うので、JASRACから音楽を守る党には頑張って欲しいものである。