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日々の雑記帳

河野調教師が免許剥奪

 今日は競馬ファンの間でこんなニュースで持ちきりだった。昨日は三浦皇成騎手がほしのあきと結婚(入籍)という話題で持ちきりだったが、このタイミングでその三浦騎手のデビュー当時の師匠である河野通文調教師が免許を剥奪という残念なお知らせだ。

黒い交際発覚…三浦皇成の元師匠・河野調教師免許はく奪
 JRAは26日、東京都港区の六本木事務所で緊急会見を行い、河野通文調教師=美浦=の調教師免許を同日付けで取り消すことを発表した。

 昨年7月に同師が指定暴力団山口組系幹部の男性へ、1000万円を貸し与えた際に起こった詐欺事件が今年3月に発覚。裁判の傍聴、本人への聴取の結果、暴力団と認識していながら関係を絶たなかった点、即日に1000万円を貸し与える深い関係があったことを重視。免許取消の処分を行った。河野師は「暴力団とは認識していなかった」と反論、訴訟の準備をしていることを明かした。

 河野師は91年に開業、05年安田記念アサクサデンエンで制するなど重賞11勝(JRA通算493勝)。また、25日にタレントのほしのあきと入籍した三浦皇成騎手の元師匠としても知られている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110926-00000040-dal-horse

 3月頃にJRAの調教師が暴力団絡みの詐欺事件の被害に遭ったというニュースは聞いていたが、その被害者は河野師だったのか。もし、河野師のいう「暴力団とは認識していなかった」というのが本当なら詐欺被害に遭った上にお金を貸した(騙し取られた?)相手が暴力団幹部だったために調教師免許まで剥奪されるとは踏んだり蹴ったりだよな。暴力団幹部と知って金を貸したのであれば(少なくとも免許剥奪については)自業自得な面もあるが。

 競馬はその結果に対してファンがお金を賭ける、いわゆるギャンブルであるので、他のスポーツや芸能界以上に暴力団との絡みは厳しく取り締まる必要がある。そうでなければ暴力団絡みの八百長につながる危険性があるからだ。ギャンブルとして一般人もその八百長の結果によって被害を受けるので、相撲等の八百長よりもよほど質が悪い。もし河野師の「暴力団とは認識していなかった」が本当なら非常に気の毒だが、公正競馬を確保するという意味では免許剥奪も致し方ないだろう。公正なレースが行われているというイメージがあってこそ、ギャンブルとしてファンから信頼を得られるのだから。

 河野調教師といえば私の一口馬主人生で2頭目の出資馬であるシルクオーキッドの管理調教師でもあった。ナリタブライアンの初年度産駒で高かったのにちっとも走らなかった馬である。3歳の7月にデビューして1戦1タイムオーバーで引退。その生涯唯一のレースは勝ち馬から12秒差付けられるという惨憺たるものだった。テレビ中継が馬が走ることのないゴール前を映す静止画みたいな画面に変わったまま止まってしまったと思ったら、しばらく経ってからシルクオーキッドが通り抜けていった、つまりポツンと話されたビリ馬がゴールするまでカメラを切り替えずに待っていたという何とも言えぬ虚しいレースだった。競走馬としての資質が無かったのに保証金をケチるために無理やりデビューさせた馬だった。もともと競走馬としての資質が無かったのだろうし、別に調教師だけの責任ではないのだが、あまりいい思い出ではないんだよな。