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日々の雑記帳

障害界の名馬ポレールが亡くなった

 先週末、世間ではオグリキャップが亡くなったニュースで持ちきりだった。大ブーム、いや社会現象を巻き起こした馬であり、80年代末以降に競馬を始めた人にとっては直接のファンじゃなくても競馬を始めるきっかけとなっているだろう偉大な馬であり、各スポーツ新聞の一面にも掲載された。オグリキャップについては多くののサイトやブログで取り上げられてるので、今さらリアルタイムで観ていない私が書いてもしょうがないのだが、昨日、また一つ偉大な名馬の訃報が入ってきた。

 昨日障害の名馬ポレールが亡くなった*1。拙ページの私の好きな馬にも載せているぐらい大好きな馬だったので非常に悲しい。

 ポレールといえば私が障害レースにはまり始めた頃に台頭してきた馬である。平地時代はなかなか勝てなかったし障害入りしてからもなかなか勝てなかったのだが、東京障害特別を勝ち上がると台頭を現し、中山大障害3連勝などの大活躍をした馬である。

 障害界には先にはグランドマーチス、後にはゴーカイ、ゴッドスピード等の名馬がいるのだが、ポレールの時代は障害レース不遇の時代であり、障害馬のレベル自体が高くなかったので、それらの名馬ほど強くなかったのかもしれない。しかし、ポレールの活躍によって障害重賞にグレードが付き、中山グランドジャンプが創設され、J・GIは定量で行なわれることなった。当時の理事長が障害レースに興味を持ったということもあるだろうけど、この障害の改革はポレールの活躍があったからそこだとも思える。中山大障害を3連覇した後はどのレースに出走しても斤量が重くて苦労してたからな。不遇の時代に活躍して、その後の歴史を変えた偉大なる名馬なのである。

 生まれるのがあと3年遅ければと思っていて、既に引退していたと思っていたのだが、日本初の国際障害競走である2000年中山グランドジャンプに登場してきた。ゴーカイがボカボカを豪快に交わしたレースである。馬券はポレールから買っていたが、途中残念ながら落馬。この2年以上ぶりのレースで正真正銘の引退決定。残念ながらゴールはできなかったが、自分が作り出したようなこのGIレースに記念出走できてよかったのではないかと思う。後に聞いたのだが脚にボルトを入れるような手術をしてまでも現役続行していたらしい。

 引退後は何故か中山ではなく阪神で誘導馬となった。中山大障害ポレールの全盛期あたりまでは過去の中山大障害勝馬が誘導馬をつとめるのが慣例となっていたのだが、ポレールが引退する頃にはそうではなくなっていた。でもポレールが似合う競馬場といえばやっぱり中山だよな。

 現在というか亡くなる直前は鹿児島の牧場で余生を送っていたようだ。亡くなった時の様子がスタッフの方の日記に詳しく書いてある。

 前日まで元気に暮らしていたようで、突然の訃報にはびっくりした。ご冥福をお祈りします。

*1:ポレールが亡くなっていたのが判明したのは7/7だが正確には7/1に亡くなっていた。