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日々の雑記帳

馬事文化賞「雪に願うこと」

 今年から残念ながら岩見沢・北見・旭川の各市が撤退して北見だけの開催となってしまったばんえい競馬であるが、その存亡の危機にあるばんえい競馬をテーマとして扱った映画雪に願うことがJRA馬事文化賞を受賞した。東京で起業して一時は大成功して華やかな生活を送っていた北海道出身の男が、事業に失敗して多額の借金を抱え、逃げるようにして北海道でばんえい競馬で調教師を務める兄のもとへ身を寄せて居候し、人生の大きな転落を味わいながらも、ばんえいの厩舎の厳しいが温かく人間味の溢れる世界で暮らす話である。

 私もこの映画を見に行こうと思っていたのだが、結局いかなかった。原作の小説「輓馬」は文庫版を読んだのだが、その文庫の解説を雪に願うことの映画関係者が書いていて、それによるとかなり原作をリメイクした様である(リメイクしすぎたのでタイトルを変えたとも書いてあった)。

 映画は見に行かなかったが、DVDが発売されていることが判明した。ばんえい競馬は単なる自治体のカネ稼ぎの場ではなく、北海道遺産にも指定されている「文化」なので、ぜひ存続してもらいたいし、また、多くの人にその良さを知って欲しい。なので、今回の受賞は非常に朗報である。私もDVDを買ってみようと思うが、これを読んでるみなさんもぜひDVDを見てばんえいの良さを知って欲しい。世界で北海道にしかない(そして今年からは帯広にしかない)素晴らしい馬事文化なのであるから。