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日々の雑記帳

っが消えた日

 電車の車内広告で小さい“つ”が消えた日というステファノ・フォン ローという外国人が書いた本の広告があった。これって海外の作品だろうか?小さい「っ」という音を含む単語が無くなった世界を描いた実験的小説なのかな?作者はドイツ人らしいが、ドイツ語のある文字が無くなった世界を描いた小説を日本語に略したのだろうか?

 もしそういう言葉遊びのような実験的小説だとしたら日本語に略しても面白くないだろうな。と思ったがその本には訳者名が書いていない。しかもドイツ語で書かれた題名を見ると「つ」は「Tsu」と書かれている。もしかして日本語書き下ろしなのだろうか?日本語の「っ」という文字を日本人以上に深く考察したドイツ人。一体どういう人なのだろう?

 ある特定の文字が無くなった(無くなっていく)小説といえば、筒井康隆の「残像に口紅を」というのを数年前に読んだことがある。物語が始まった時点で既にある日本語の文字が無くなっていて、章が進むにつれて、無くなっている文字が増えていくというストーリーだ。いや、ストーリーとは言えないかも知れないが。

 私は高校・大学時代は大の筒井ファンだったのだが、最近筒井康隆の小説を読んでいないな。小説を読む時間すら激減しているし。今度暇ができたら過去に読んだ本を読み直してみようか。