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日々の雑記帳

門別競馬場は旅打ち人にやさしくない

 先日、帰省した後でさらに北に向かって門別競馬場に2年ぶりに行った。この記事に書いた様に、出資馬サンビスタの出走するブリーダーズゴールドカップを観るためである。そのサンビスタが見事に初重賞制覇を達成し、馬券も的中したので良い遠征だったのだが、一つだけ気になったことがあった。

 帰省先からキャリーバックに詰めた荷物を持って門別競馬場に行ったのだが、荷物を預けるところが無いのである。一昨年のブリーダーズゴールドカップの日に門別に行った時は、旧スタンドの食堂で預かってくれたのだが、その食堂も手荷物預かりはやらなくなっていた。かといってコインロッカーがあるわけでもない。ちなみに食堂で手荷物預かりをやってた時期も20時で営業終了で、メインレースは大きな荷物を抱えたまま観ることとなっていた。

 門別競馬場では、本州方面から来た人に日高昆布をプレゼントするサービスがあるのだが、手荷物預かり所もコインロッカーも無いということは、遠くからやってきて旅の途中で寄った人、いわゆる旅打ちをしている人をことを考えてるとは思えない。地元民以外に来てもらうつもりがないのなら(今はネットで馬券を売ってる時代なのでそういうスタンスならそれ自体は悪くないかも知れないが)、本州から来た人へのプレゼント企画も不要だと思うのだがいかがなものだろうか?

 門別競馬場旅打ちをする人にとって、日本で最も行く機会に恵まれない競馬場だと思う。交通の便が良くない上に、基本、火・水・木の平日開催で全部ナイターである。メインレースを見るとその日のうちに飛行機等で本州へ帰るのは不可能だ。道内でも場所によっては宿泊を要するだろう。平日仕事や学校がある人なら最低2連休を取らないと行けないのである。

 もともとホッカイドウ競馬はインターネットでPR活動を始めた歴史が他の地方競馬よりも早く、ネットを活用して盛り上げていこうという意気込みもあるようで、インターネットで馬券を買えるようになった現在では、本場に足を運んでレースを観てもらうよりもネットで馬券を売ることに力を入れているのだろう。ネットで馬券を買える様になってからは、都市部の競馬場での開催はやめて門別に集約しているし。そして、それがある程度成功を収めている。

 今回、私は苫小牧から日高本線富川駅まで行って1日1便だけ出ている送迎バスで門別競馬場に行き、帰りは送迎バスで札幌まで行って札幌で1泊した。この様に行きの場所と帰りの場所が違うので、駅のコインロッカーに荷物を預けておくという手も使えない。

 門別競馬場は競馬場で生観戦してもらうことよりも、ネットで馬券を売ることに重視している競馬場である。旅打ち人にはやさしくない。とはいうものの、馬産地競馬としての独特の雰囲気があり、旅打ちの経験値を積むためには一度は行っておいた方が良い競馬場でもある。また、今回の私のように応援している馬が出走していたり注目のレースがあったりすると、現地に行きたくもなるだろう。そんな時、手荷物預かり所もコインロッカーも無いということには注意しておいた方が良い。