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日々の雑記帳

目に青葉 山ほととぎす 初鰹

 「目に青葉、山ほととぎす、初鰹」という俳句がある。享保年間(1716年没)の山口素堂とうい人の作だそうである。

 季語が3つ含まれた俳句だ。春から夏にかけて江戸の人が好んだものを挙げた俳句だそうである。

 なぜ、そんな季節はずれの俳句をいきなり紹介するのかって?

 こないだの日曜日に「ヤマホトトギス」という競走馬がデビューしたのである。これで同馬主で既にデビューしていた「メニアオバ」「ハツガツオ」と揃い踏みだ。

 メニアオバ
 ヤマホトトギス
 ハツガツオ

 江川伸夫さんの持ち馬である。

 3頭全てがデビューしたのでようやく残りの2頭も含めて「大日本珍名馬百科」に掲載することができた。大日本珍名馬百科には馬名登録されていても未出走の馬は載せず、実際に競馬場で出走した馬だけを載せることにしている。かといってメニアオバやハツガツオを単体で載せるには値しない。やはりこの3頭が揃って粋で風流なこれらの馬名が生きてくる。

 ちなみに、この俳句については浄土宗念佛寺の法話を参考にさせてもらった。その句の意味や背景は念佛寺のページを読めば詳しく書いてあるので興味のある方はそちらも見てみよう。その法話によると正しくは「目には青葉、山ほととぎす、初鰹」だそうだ。助詞の「は」が入っているせいで字余りになっているし、それに続く節では「山ほととぎす」と助詞が省略されていて名詞のみなので、「目に青葉」の方がリズムが良い。だから助詞が省略された形で広まったのだろう。