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日々の雑記帳

遠征記4日目(グランド牧場見学等馬産地巡り&門別競馬場)


 先日このブログで書いた通り、今日から北海道&東日本パスを使って北の方へ遠征中。
 遠征の計画はこちら。ただし、行き当たりばったりな旅行のため計画は変更になる可能性あり。


 この日はこの旅行のメインイベントでもあるグランド牧場の見学。ユニオンの会員となったことで、この牧場を見学できることとなった。


 レンタカーを借りて真歌まで車を走らせグランド牧場を目指す。グランド牧場と書いた門が見つかったので中に入った。ユニオンに取り次いでもらった時にまずは事務所に行って下さいと言われたのでそれらしき建物の横に車を止めようとすると、その建物の中から女性の方が出てきた。時間が予定よりちょっと早かったので入れてもらえなかったら車の中で待機していようかと思っていたのだが、その人が案内の方のようで話しかけてきた。

 その案内の女性が「いつもホームページ等でうちの牧場のことを取り上げてくださってありがとうございます」と話しかけてきた。ホームページの存在がバレてたのか(爆笑)。それから、フェイスブックをやっていることも分かっていたらしい。それから、数年前まで社長さんの親戚の方と飲み屋でいつも飲んでいた*1という話をしたら、「もしかして」といって事務所に戻り「先生」と呼ばれている人物を連れてきた。関東に住んでいて数年前まで府中の飲み屋を出入りしていたしたまにグランド牧場の所有馬の口取りにも出ていた方なので、まさかこんな所にいるわけないと思っていたのだが、やはり別人だった。ただし私が知っているTさんの甥にあたる方らしく苗字も生家の牧場も一緒だった。

 それからアロースタッドにいるものだと思っていた種牡馬スマートボーイがグランド牧場に戻ってきていて、競走馬と同じ厩舎に繋養されていた。種付けシーズン以外はグランド牧場に戻って来ているそうだ(サウスヴィグラススズカマンボはアローのままだった)。事前の申し込みはしていなかったが、出資馬であり同じ建物に繋養されているレイキッシュボーイを見せてもらった後で、お父さんも見せて頂いた。(なお、右の写真はスマートボーイ。)

 牧場では出資馬全てとユニオンの1歳募集馬を見せてもらった。グランド牧場は広くて目的の馬もあちこちの建物にいるので車で移動である。案内の人が牧場の車の運転席に乗ったので、その車に乗っていくのかた思ったら、自分の車でついてくるように言われた。まるで馬しかいないサファリパークの様だ(笑)。まあ、もちろん馬が放し飼いされている中を走るわけではなく、自由なコースを走っていいわけではないのでサファリパークとは違うか。馬の見学は厩舎の中にいるのを見せてもらうという形ではなく、見学予定の馬を厩務員さんが厩舎の外まで引っ張って外で見せていただくというものだった。ひと通り見た後は歩いているところを見せてもらえる(一口馬主をやっている人なら募集馬のDVDの様なイメージと言えばわかりやすいだろうか)。

 レイキッシュボーイを見せてもらった後は、同じ建物にいるとのことでお父さんであるスマートボーイを見せてもらった。予約をしていなかったが急遽こちらのリクエストに応えていただいてありがたい(まあ、当日朝までスマートボーイがグランド牧場に戻ってきているということを知らなかったので当然予約していないのだが)。

 ユニオンで募集している1歳馬は5頭全てみせていただいたが、DVDを見た時点で既に出資を決めているダンスカーニバル11以外ではダッシングハニー11(ラブミーチャンの下)が、よく見えた。思ったより大きな馬格だった。

 今回の訪問は出資馬とユニオン募集馬を見るということでそれらの馬がいる場所を回ったのであり全ての施設を見て歩いたわけではないが、グランド牧場は施設面でも日高ではトップクラスに入るのではないかと感じられた。実際2001年あたりに生産牧場の賞金ランキングで社台系3牧場に次ぐ4位だったこともある名門牧場だし。また、一般の見学は不可の牧場ということで、お固くて見学者のことも良く思っていない牧場というイメージがあったのだが、そんなことは全然なくて丁寧に対応していただいた。これでこそユニオンに入会した甲斐があるというものだ。


 グランド牧場訪問後は東静内の方に向かい、あさり浜というドライブインで昼食。某氏にそこの海老天丼がオススメとTwitterで言われていたので海老天丼を食べる。かなりボリュームがあるし美味い。ただし値段は1050円と高いけど(笑)。あさり浜はガラス張りの窓から見えるオーシャンビューが綺麗なところだった。

 その後は静内に戻り新冠に抜けてサラブレッド銀座等その辺をドライブ。その後静内でアロースタッドに向かった。3時から4時までは見学できる筈だし表の看板にもそう書いてあるのだが、車で中に入って「事務所」と書いた標識が指し示す方角に向かっていると、すれ違った軽トラックの運転手が話しかけてきて「ここは入れないよ」と言われた。3時から4時までは見学可の筈なのに何故?と思ったら「車じゃ入れない」という意味だった。入口の向かいにある空き地に車を停めて歩いて入場する。ユニオンの会員特典で「アロースタッド見学優遇」と書いてあったので会員証を持ってきたのだが、事務所らしい建物には職員がおらず、見学時間帯は自由に出入りして良いみたいだった。いつもこんな感じなのかは不明。時間の都合上10分ほどしか見学できなかったが、この日のこの時間は馬が放牧されておらず厩舎の中に居たので、あまり長居する気もなかったが。


 その後、静内でレンタカーを返却し、電車で富川へと向かう。目的地は門別競馬場。富川駅を降りるとほとんど誰もおらず、駅前にタクシーが待機しているわけでもなかった。一日一便だけある競馬場送迎バスの時間は既に終わっている。一応、開催中の競馬場の最寄り駅なんだから客待ちタクシーぐらい居てもよさそうなものだが、そもそもその「客」らしき人が私一人しかいないんだもんな。駅で見かけた看板にあった富川ハイヤーという所に電話し、車に来てもらう。タクシーとハイヤーの違いはよくわからないが(ハイヤーというと半日とか一日とか貸切で固定料金のイメージがある)、普通のタクシーだった。



 そして門別競馬場に到着。駐車場の壁の一部が人間一人が通れる程度開けられた部分があって、そこが入口らしい。入場券販売所もなければチケットをもぎる人もいなければ機械もなく、そもそも形が競馬場入口っぽくなく、「本当にここが入口なのか?」と思ってしまった。しかも、そこを入るとテント屋台の食べ物屋や子供の遊び場、ジンギスカン屋等が並んであり普通の公園みたいな雰囲気だ。「ここは本当に競馬場なのか?」一瞬そんなことが頭をよぎった。ちょっと進んでいくとレースを行なっており、馬券を売ったり観客席があったりする建物があったのでようやくここは競馬場なんだという確信を持てた。ちょっとしたカルチャーショックだ。

 ブリーダーズゴールドカップが行われるということと、夏休みの最後でお盆の時期であることなのかも知れないが、この日は家族連れが多かった。いかにもといった感じの灰色のオヤジっぽい人はあまり目につかない。こういう意味でも競馬場という感じのしないところだった。Twitterでは普段は灰色のオヤジも結構いるという返信を頂いたが北海道の短い夏休みの最後ということもあってか子供を連れた家族連れがやたら多い。入場人員はそこそこでも馬券を買わない(買えない)年齢層の客が相当数いるというのは営業的にはどうかと思うが。

 門別競馬場を訪れたことで、日本の競馬場で未踏破の競馬場は水沢、金沢、園田、佐賀だけとなった。全国制覇も夢ではなくなった。全て離れたところにあるのが難しいところだが。今まで訪れた競馬場の中では(平地の競馬場の中では)門別競馬場の雰囲気が最も異彩を放っていたとも思う。

 馬券の方はというと全く当たらず。メインのブリーダーズゴールドカップは1番人気のシビルウォーが6馬身差の圧勝。人気を分け合ったテスタマッタは今回は逃げるが勝ち馬に交わされて2着。そのテスタマッタとゴール前で接戦を演じていたメイショウタメトモが3着という結果だった。ガチガチに堅い結果。私の勝負馬券は三連単一点買いだったが、見事に1着3着2着だった。最後の2着を巡る攻防では熱くなったものの、惜しくもハズレ。なお、最終レースも外れてノーホーラだった。

 門別競馬場に旅打ちするに当たっての注意点として気づいたこととして、手荷物預かり所がわかりにくいということが挙げられる。入り口から見て一番奥の(ゴールに近い)建物にあるのだが、売店の横にあるそのカウンターではオッサンが普通にそばとか食ってるし、係の人もいなかった。客観的に見ると休業中の売店か食堂にしか見えない。隣の売店のオバちゃんに声をかけたら裏からそっちの方に回ってきた。しかも8時までしか預かってくれないとのこと。おかげでメインと最終はバカでかい荷物と共に観戦することとなった。

 帰りは札幌までの無料送迎バスに乗って札幌まで。門別→札幌と高速で1時間半ぐらいかかるのに無料とはかなりお得である。こうやって都会から客を集めないとやっていけないのかも知れないが。なお、この無料バスは予約が必要なので、利用してみたいと思う方はホッカイドウ競馬のホームページ等で確認して下さい。

*1:2006年度優駿エッセイ賞応募作品で話題にしていたTさんのことである