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日々の雑記帳

史上七頭目の三冠馬

 本日行なわれた菊花賞オルフェーヴルが圧勝した。史上7頭目の三冠達成である。セントライト、シンザンミスターシービーシンボリルドルフナリタブライアンディープインパクトに続く三冠馬。これらの馬と共に日本の競馬の歴史にオルフェーヴルの名が今日刻まれた。

 オルフェーヴルのレースは皐月賞、ダービーと私は東京競馬場で生観戦していた。そして今日も東京競馬場で観戦。もちろん菊花賞が行なわれたのは京都競馬場であるので、生ではなくモニターで観戦である。今年は東日本大震災の影響で皐月賞は例年の中山競馬場では行なわれず、東京競馬場で行なわれたので地元民である私は皐月賞を生で観戦していた。皐月賞を生で見るのは3〜4年に1回ぐらいしかないのだが、今年は地元開催だったので観に行っていた。そして一度目に府中に引っ越してからは毎年生観戦している日本ダービーは今年も生観戦。せっかく皐月賞、ダービーと生で観戦している時に勝った馬が三冠馬となったのだから、京都まで見に行けば良かったと後悔している。三冠馬の三冠レースをすべて生で観戦するということは一生のうち一回あるかどうかなのだから。ディープインパクトの時もダービー、菊花賞は生で観戦していて、三冠達成の瞬間は現地にいたのであるが、皐月賞は観ていないのである。


 ディープの時は三冠達成の瞬間を生で観ていたにもかかわらず、府中のモニターで観ていたオルフェーヴルの三冠達成の瞬間は何故かディープインパクトの時よりも感動した。今年は競馬にも大きな影響を与えた東日本大震災もあったし、前回ディープインパクトが三冠を達成した時から見ると私生活でも色々とあったからということもあるのだが、それ以外の要因もあるだろう。

 オルフェーヴル皐月賞を勝った時点では「この馬は三冠馬になるかも」とは思っていなかった。私がリアルタイムで見ているのはナリタブライアンの時からであるのだが、ナリタブライアンディープインパクトの時は皐月賞を勝った時から「この馬は三冠も狙えるかも」と思い、ダービーを勝った時には「無事に秋も出てきたら三冠だろう」と思っていた。彼らはそれだけ桁違いの強さと優等生ぶりを見せつけていたのである。

 しかし、オルフェーヴルの場合はそうではなかった。皐月賞が変則的に東京競馬場で行なわれたため、ダービーを勝った時も府中への適性で二冠を獲ったのだろうと思っていた。だからダービーで本命に推して馬券を獲らせてもらったにもかかわらず、ダービーが終わった直後あたりは「府中に適性があるので皐月もダービーも勝てた。三冠のかかる菊花賞の舞台は府中ではないので人気になるだろうし消そうかな。」と思っていた。しかし、オルフェーヴルは秋初戦の神戸新聞杯でも見事に圧勝した。強い勝ち方だった。コース適性だけで勝ってきたのではなく、地力があることが証明された。力が違う。菊花賞直前での成績はかの三冠馬ナリタブライアンよりも上であった。これは菊でも本命にするしかないだろう。長距離向きの血統で皐月賞よりもむしろ菊花賞の方が勝算がありそうだし。そう思って菊では本命とした。三冠馬の誕生に賭けたのである。

 初めのうちはそれほどには強くない思っていた馬の強さに、時が経ちレース経験を積むに従って徐々に気づいてきた。そのことが感動をより大きなものとした要因だろう。そしてその締めくくりが菊花賞。圧倒的な強さで勝利を物にした。シンボリルドルフナリタブライアンディープインパクトほど優等生っぽくない。かといってミスターシービーの様に破天荒でもない。決して「勝って当たり前」なわけではない馬が勝ち続けて三冠馬となった。そのことが見ている者の心を熱くするのだろう。

 なお、馬券も予想に書いた通りに買い馬単を獲らせてもらった。三冠馬が三冠を達成した菊花賞を当てて儲けたのはこれが初めてだ*1。それもディープの時よりも感動した理由の一つかもしれないな(笑)。予想のページに書いた通り当初はスマートロビンを本命とする予定だったが、その本命予定馬が出走回避した。そこで「これは堅い」と思ってオルフェーヴルの頭で勝負して的中。もしスマートロビンが出走していたらどうなったのだろうか?スマートロビンが勝ったかもしれないし、逃げ馬だけに展開に影響して別の馬が勝ったのかもしれない。いや、そういうことは忘れて今は素直にオルフェーヴルの三冠達成を大きく、そして私の馬券的中を少しだけ祝おう。


 最後にオルフェーヴルの関係者のみなさん、本当におめでとうございます。そして、今後のオルフェーヴル号の更なる活躍を期待します。

*1:当てただけならディープインパクト菊花賞の単勝を当てた。元返しだったが。ちなみにダービーはナリタブライアン以降の3頭全ての時に的中している。