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荒尾競馬廃止に思う

 荒尾競馬の今年いっぱいでの廃止が発表された。

 現存の地方競馬では全国で最も古い歴史がある荒尾競馬(熊本県荒尾市)が今年度で廃止される。運営する組合管理者の前畑淳治・荒尾市長が5日開会の定例市議会の冒頭で、経営難を理由に表明。レース自体は年内での終了も検討しているという。

 廃止への引き金となったのは、約13億6千万円(2010年度末)の累積赤字だ。三池炭鉱閉山やレジャーの多様化などによって、1997年度に約57万人いた客数は10年度は約8万人に減少。売上もピーク時の約159億円(92年度)が約49億円(10年度)に落ち込み、98年度から赤字経営が続いていた。

http://www.asahi.com/national/update/0904/SEB201109040043.html

 またしても地方競馬が一つ無くなるのか。寂しいな。日本で競走馬の生産が行なわれ、強い馬が生産され、それらの馬のレースを我々が見ることができるのは、中央競馬だけではなく各地の地方競馬が受け入れ先となっているからなんだよな。確かに中央競馬交流重賞が行なわれる地方競馬ほどにはレベルは高くないかもしれないが、こういう底辺の存在があってこそ馬産地のモチベーションにも繋がり、中央・地方含めた競馬界の活性化に繋がっていくんだから。

 地方競馬の衰退はレジャーの多様化と言われているが、荒尾の場合はバブルのぎりぎり末期の92年がピークで、98年以降は赤字ということだ。98年頃といえば中央競馬が最も盛り上がってた頃。そしてインターネットが普及し始めて自宅にネット接続できるパソコンが普及し始めた頃だ。99年にはそれまで厳しい(?)抽選をくぐり抜けなければ会員になれなかったJRAのPATが当選しやすくなる。当時のPATパソコン通信の様な手順で、インターネットで馬券を買えるようになるのはまだ先だが、在宅投票の普及で中央や南関等の馬券が全国どこにいても買えるようになり、今まで地元の競馬場で競馬を楽しんでいた層がそちらに流れていったのだろうな。また、ネットの普及で株も買いやすくなったり株や為替の証拠金取引が登場したりと、ギャンブル好きはそちらにシフトしていったことが大きいだろう。

 私が地方競馬に興味をもったきっかけはインターネットの存在が大きかったし、また、ネットのお陰で各地の地方競馬の情報を入手したり馬券を買ったりできるようになって地方競馬にハマっていったのだが、皮肉なことに世の中の流れはそれとは逆の様だ。全国各地で自宅から中央や南関の馬券を買えるので強いものがますます栄えて弱い者にしわ寄せが行くといった感じなのか。

 全国各地でそれぞれ特色のある競馬開催が行なわれ、また、競走馬を受け入れる競馬場が各地にあることで生産界も盛り上がるのが楽しいと思うので寂しいよな。それに、応援していた馬が中央で頭打ちになっても地方に移籍して活躍するということもあり、そういう追っかけ的なことも競馬の楽しみの一つだ。これ以上の地方競馬廃止はして欲しくないものである。

 荒尾といえば炭坑町。北海道や九州北部の炭坑町は鉱山の閉鎖で衰退していっているが、荒尾市自体は1970年と同じ水準の人口である。一見頑張っている様にも思えるが、隣の大牟田市の人口は激減している。荒尾自体そんなに大きな街ではなかったし、隣にある大牟田の衛星都市の様なものだった。その大牟田市が衰退していってる中で売上を上げていくのはやはり苦しいだろう。石炭の時代に栄えて、エネルギー革命以降は衰退していく一方の炭坑町で競馬を続けていくのは苦しかったのか。ただし、もうちょっと賞金を減らす以外の努力をして頑張って欲しかったとも思う。むしろ競馬自体を町おこしの材料として利用することも考えても良かったのではないだろうか?地元の方には失礼な言い方かもしれないが、競馬が無くなったら何も残らないだろうし。

 この荒尾競馬廃止に関して須田鷹雄さんの日記で共感できるものがあった。

 荒尾が廃止を確定させるなら、競馬ファンの皆さんにひとつ提案があります。

 これから最終日まで、荒尾の馬券を買っても、競馬産業にとってはもうプラスにはなりません。だったらこれから廃止日まで荒尾の馬券はもう買わずに、他場の馬券を買いませんか?

http://blog.livedoor.jp/suda_takao/archives/66812042.html

 詳しくは本文を読んでいただきたいが、非常に共感できる。廃止が確定している競馬場の馬券を買って応援しても、そこで働いている関係者がこれ以上潤うわけでもなく競馬界にとってプラスにならないだろう。そんな金あったら来年以降も存続する地方競馬に使ったほうがよっぽど有意義だと思う。これ以上廃止競馬場を増やさないためにも、廃止せずに頑張っている岩手や高知、そしてばんえい等の馬券を買ったほうが競馬界にとってはよっぽどプラスだろう。