あちこちで話題になっており、多くの競馬ファンの方がご存知だと思うが、幸騎手の騎乗停止に対する異議申し立てと裁定結果について思うことを書いておこう。
先日の日曜日の阪神競馬第6競走でゴールデンアタック号が最後の直線コースで内側に斜行したことについて審議の結果降着となり、幸騎手は2日間の騎乗停止処分となった。
その処分について幸騎手は異議申し立てをしたが、裁定結果は「不服申立てには理由がなく、これを棄却する。」とのこと。
この件について被害馬に騎乗していた藤田伸二騎手がブログに書いていたので一部を引用する。
幸も騎乗経験者が加わる事で大いに期待してたんじゃなかろうか…?
気になって幸本人に内容を聞いてみると…
結局、岡部氏は援護の言葉、意見一つなかったらしい。最終的には幸を退室させ役職員だけで棄却する形だったらしいのだ。そりゃ、過去これまで5件の申し立ても、すべて棄却される訳だわな。
色々なプロスポーツがありますが、審判となる人間には免許を持つことは当たり前で審判をジャッジする人間も当然いるのが普通である!
http://ameblo.jp/fujitashinji/entry-10818993550.html
被害者側の藤田騎手が今回の異議申し立て棄却に否定的なんだから、普通に考えたら判定は厳しすぎると思うな。そもそも被害馬に騎乗していた藤田騎手がこの裁定委員会に呼ばれていないなんてアリかよと思う。
過去に4件あった不服申立ても全て棄却されており、今回からアドバイザーとして元騎手の岡部幸雄氏が裁定に加わっているのだが、結果は「恒例により」棄却。しかも、藤田騎手が幸騎手から聞いたと言っている内容が本当なら「不服申立ての制度って単なる建前のお飾りなんじゃないの?」と思ってしまう。岡部騎手が出席しているのに意見一つないなんてことはありなのかよ?たとえ岡部さんが自発的な発言はしなかったとしても、裁定委員は岡部さんに意見を聞いてみたりしなかったのだろうか?幸騎手を擁護するコメントでも否定的なコメントでもいいから何か意見を言うべきだし、他の裁決者は騎乗経験者に意見を求めるべきだろう。
単に一度審議で決めた内容は覆したくない、そんな審判のプライドだけで棄却してるんじゃないのかなと思ってしまう。レース後の審議も人間がやってることだからミスだってあるだろうし、その判定ミスで犠牲になった人を救うための申し立ての制度なんじゃないの?判定ミスは絶対に認めたくない、「公正な競馬をやってますよ」とアピールするだけで始めに結論ありきの制度なら制度として意味を成していないと思うのだが、いかがなものだろうか?
騎手会長の武豊騎手も日記でこの件に対して問題視する記事を書いている。
この件は幸騎手1人だけの問題ではなく、競馬全体に関わる問題だよな。ぜひとも制裁に関する基準を騎手やファンが納得する形で明確にして適正に運用していただきたいものである。