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日々の雑記帳

パプリカ

 久しぶりに小説を読んでいる。筒井康隆パプリカだ。かつては筒井作品は文庫化されているものは半分以上読んでいたが、最近は小説を読む機会自体が減った。別に飽きたとか嫌いになったというよりは、読書の時間自体減った&読む本が小説よりも実用書の類が多くなったのが原因である。パプリカは80年代後半〜90年代の筒井作品に多く見られるような「実験的手法を用いた小説」ではなく、むしろ純然たるSF小説だ。機械を使って他人の夢の中に入り込んだりという内容である。筒井康隆は他にも同時期に夢の中を行き来するような小説を書いているが、この作品は新しく発明された(研究段階にある)機械を使って行き来するというより本格的SFの色彩を強めている。最後まで読んでいないので結末はどうなるのかはわからないが、最後は夢(いわゆる虚構の世界)と現実の世界が入り乱れて収束(もしくは発散)するのかな。